愛と愉しみのスペイン料理

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スペイン料理関連のレポートを少しずつ。

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2007年6月にリニューアルした新宿伊勢丹の地下食料品売り場
ジョゼップ・バラオナ・ビニェスさんがプロデュースした
モダン・タパスのお店「TASTETS (タステッツ)」が入っています。

要は、スペイン料理のお総菜なのですが、ピンチョス文化を反映して
どれもが気軽につまめる少量タイプ、一口サイズになっているとか。
どれどれ、どんなんでしょうねえ。
オープンして3カ月ぐらい経過してしまいましたが、行ってきました。

地下食料品売り場は、一歩足を踏み入れるなり、
おお〜、シックで高級、セレブな空間!
大勢の人で賑わっていなければ、ちょっと身構えてしまいそうなつくりです。

目指すは「タステッツ」。
脇目もふらず、フロアマップを見てただひたらすら進みました。

そして、目の前に現れたのは、一瞬スイーツかと見まごうばかりの
ショーケース。いや〜、きれい! かわいい!
とてもお総菜売り場には見えません。

が、そこにあるのは、れっきとしたスペイン(カタルーニャ)料理。
ピンチョスやコカやサラダなどがおしゃれに並んでいました。
透明なケースに入ったムースやディップ、ゼリー寄せ。
どれをチョイスしようか迷ってしまいます。

で、悩んだ結果、お持ち帰りに指名したのは次のとおり。
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     お花が付いているのは、シーフードのピンチョス。200円
     丸くくり抜いたパンで、シーフードのすり身のボールを
     はさんでいます。
     茶色いのはマッシュルームのソテー。220円
     たこ焼きぐらいのサイズです。
     大きめの紙コップのような容器に入れてくれました。

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     ローストビーフとスウィートピクルス。320円
     四角い透明なケースに、ギュウギュウに詰まっていて
     底にソースが敷いてあります。
     器に盛ると、思いの外ボリュームがありました。

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     黄色いのはマカダミアナッツのキッシュ。直径6cmほど。
     ごろごろとナッツが入っています。200円
     緑色は、キッシュカタルニア。180円
     ほうれん草とレーズンを炒めたものが入っています。
     松の実のアクセントがかわいい。

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     ハモンセラーノのクリームコロッケ。404円
     直径2cmぐらいの一口サイズのコロッケです。

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     12cmほどのミニバゲットに具をはさんだ
     エスカリバーダとアボカドのミニサンドウィッチ。280円
     テリーヌとフルーツのミニサンドウィッチ。280円

しめて2,084円。
ひえ〜! いつのまに・・・(笑)
でもまあ、これにワインでもあれば、ウキウキさ〜♪

と、まわりを見れば、
どのお総菜屋さんのショーケースも美しいではないですか!
「タステッツ」だけじゃない。
どこもかしこもモダン・タパス化、フィンガーフードだらけです。
しかも、洗練されていて、とってもおいしそう。

ううう、こうして比べちゃうと、どうなんでしょう。
隣の芝生が青くみえます〜〜。
あんまり見ていると、後悔しそうなんでよそ見しないで帰ってきました。

で、味はどうだったかって?
ナッツ使いや焼き野菜など、カタルーニャ料理の特徴が生かされていて
それなりに美味しかったですが、ま、普通かな。(汗)

でも、サラダをゼリーでかためたり、野菜をディップにしたり、
調理法やサイズなどに、ちょっとした工夫がされていて参考になりましたね。
お弁当にも応用できそうです。

アウトドアや少人数でパーティーってときにはとっても便利。
強い味方になってくれるかも?

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by kimamaspain | 2007-09-15 13:17 | ショップ
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スペインの9月は、ブエルタ・ア・エスパーニャです。
ツール・ド・フランスなどと並ぶ3大自転車レースのひとつですが、
わたしにとっては、映画「茄子 アンダルシアの夏」であり、
その話のなかに出てくる「茄子のアサディジョ漬け」です。

この食べ物を巡って、食べたこともないくせに、
無謀にも挑戦してしまったのが、2年前のこと。

「茄子のアサディジョ漬け」への道 動機編

わたし自身、ほとんど忘れてしまっていたのですが、つい先々月、
王道名無しさんからコメントいただいたのがきっかけで
再び、これって本当はどんなもの?という疑問が湧いてきました。

映画では、アンダルシアの郷土料理のような扱いだったのですが
Wikipedia「茄子 アンダルシアの夏」によると、
アンダルシアにこのような料理はないとのことです。

ガ〜〜ン!(笑)

そこで、そのとき参考にした新潮選書「ドン・キホーテの食卓」
(荻内勝之 著)を再読してみました。すると・・・
あれ?ほんとだ!
どこにも、アンダルシアの料理としては登場しないし
レシピも「アサディジョ漬け」としては載ってはいないぞ。

(13世紀、モーロ人によってもたらされた茄子が、
 アンダルシア地方でさかんに作られていた、
 というのは記されていますが)
そこに書かれていたのは、ラ・マンチャの茄子漬けの話であり、
料理名は「ラ・マンチャの茄子漬けアルマグロ風」です。

では、なぜ、これを参考に作ってみたのかというと、
そのレシピの中に、アサディジョなるものが出てきたからです。

アサディジョというのは、乾燥赤ピーマン、潰しニンニク、潰しウイキョウの実、
クミンシード、パプリカ、鷹の爪、オリーブオイルを混ぜ合わせて捏ねたもので、
それを茄子の切り目にはさんで漬ける云々と。

その時点で、ああ、これか、このことか、と早合点してしまったんですね。
それまでずっと、アサディジョって何?って思っていましたから。

「アルマグロ風の茄子漬け」ということならば、
おおつきちひろさんの「タパス」というレシピ本にも
料理名「ドン・キホーテのなす(Berenjenas de Almagro)」
で紹介されていたし、「スペインは味な国」(東理夫・菅原千代志 共著)でも
「小茄子のピクルス」として写真が載っています。

しかし、そのどちらにもアサディジョという名はなく、おおつきさんのレシピでは
スパイスとして、パプリカ、オレガノ、黒粒こしょう、にんにく、ローリエ等が
使われてはいたものの、それをアサディジョと決定づけるほどの要素もなく
よって、これらはアサディジョ漬けの類ではないだろうと判断したわけで・・・。

とはいえ、映画に出てくるアサディジョ漬けの姿形は、これらとよく似ています。

う〜む。

ということは、ですよ。
やはり映画に出てくる「茄子のアサディジョ漬け」は、作者がストーリーに
合わせて、諸々の資料を元に、アンダルシアの郷土料理として創作した
架空の産物と捉えたほうがいいのかもしれず・・・

ううう。
まんまと、あのおいしそうな絵にはめられたのか〜?(爆)

しかし、ここで諦めるわたくしではございません。

それならば、映画に出てきた「茄子のアサディジョ漬け」に
より近いものを作ってみようじゃないの。
と、またしても、無謀に無謀を重ねることにいたしました。

まったくもって、知らないということは、人を大胆にさせますね。

そして、できあがったのが、じゃあ〜〜〜ん!
「小茄子のピクルス」。

今度はオリーブオイルを使わないやさしい味わいです。
形状は少々違いますが、以前よりもなじみやすいかな。
ま、これとて勝手に創作した架空の味なんですけれどね。

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by kimamaspain | 2007-09-04 16:59 | 料理