愛と愉しみのスペイン料理

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スペイン料理関連のレポートを少しずつ。

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最近は、新しいスペインバル&レストランがあちこちにできるので、オープン情報をキャッチしても「また出来たんだ、すごいな〜」と思うだけで、実際に足を運ぶまでには至っていませんでした。しかし、東京駅八重洲地下街(ヤエチカ)にできた「BAR DE CERAMICA(バル デ セラミカ)」については、ちょっと気になる要素がありました。それは愛知万博スペイン館のセラミックタイルが、お店の内装に使われているということ。なるほど、それで「CERAMICA」か。一見の価値有り? 新幹線に乗り換える前に時間ができたので、立ち寄ってみることにしました。

切符を持ったまま、東京駅八重洲中央口の改札を通り抜け(係員のいる改札で、乗車券を見せれば入出場が可能)シャッターの降りた旧大丸を横目に、八重洲地下街に出ます。そしてひたすらオレンジロードを目指し、そのオレンジロードに出たら、南(サウススポット)へ向かってずんずん歩きます。これがね、けっこうな距離なんですよ。(南口からなら近いんだろうけど、なんせ地下街自体がでかいので)

商店街もそろそろ終わりか?と思われたとき、やっとありました。
六角形のカラフルなタイルが並んだおしゃれなお店「BAR DE CERAMICA(バル デ セラミカ)」が。近くでみると意外に大きなタイルなんですね。厚みもあって、タイルというよりブロックといった感じです。
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時刻は12時すぎ。ちょうどランチタイムとあって、お店の前には10人ほどの行列ができていました。わたしもその後ろについて、店内の様子をうかがいつつ、ディスプレイされたサンプルやメニュー看板を眺めます。
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ランチメニューは「アンダルシアコース(肉料理)」と「ガリシアコース(魚料理)」があって、肉・魚とも、グリルと煮込みの2パターンから選べ、どちらにも前菜とミニ・パエジャ、コーヒーが付いています。それで980円。
ほかに、パエジャがメインのコース(1,280円)がありましたが、今回はアンダルシアかガリシアでいきましょう。

アンダルシアは肉のイメージなんですね。アンダルシア料理というわけではなさそうです。ガリシアも同様の設定で、魚介類のイメージというだけのことらしい。

「もち豚の香味漬焼き ロモ・アドバド」は一番おいしそうですが、味が想像できるのでとりあえずパスして、「豚ばら肉のエストファーダ ガルム風味」はガルム(魚醤)に興味があったけど、ばら肉の脂身が少し苦手なので、これもパスにします。

そうすると魚料理になるわけですが、「かつおのパリーリャ アボカドのサルサピカディーリョ」は、大きめ野菜の刻みソースがパラパラした印象で、「かつおの煮込みピペラード」は、ひょっとしてマルミタコのようなもの? だとしたら、あまりにも無難すぎるし、そうなるとやはり「もち豚の香味漬焼き」のほうがいいか、いや、だったら冒険する意味でもガルム風味か?
と、頭の中でひたすら堂々巡りです。

というのも、「アドバド(Adobado)=漬焼き」だ「エストファーダ(Estofada)=煮込み」だ、「パリーリャ(Parilla)=網焼き」だと、スペイン語の料理名でWにアピールされると、一種の目くらましのように思考が撹乱しましてね、どれでもよくなったわけです。

15分ほど待ったでしょうか。係の人が案内してくれます。
店内は黒を基調にしたモダンなつくりで、突き当たりと通路側の壁面がタイル張りになっています。カウンターのあるバーコーナーと赤い壁面の厨房がおしゃれですね。全体を見渡すと、ほとんどの人がランチセットのようなのですが、どのテーブルにも大きな皿にどっさりと野菜料理が置かれています。なんだろう、あれ。

席についていよいよ、オーダー。さて、何にしよう。
さっきまでずっと考えていたのに、決まっておらず、とっさに口をついて出てきたのは
「魚の煮込みをお願いします」。
つまり、ガリシアコースの「かつおの煮込みピペラード」になったわけです。
ふう。ま、無難じゃね。

店員さんはてきぱきと伝票に書き込むと、すぐに山盛りの野菜を持ってきました。
「前菜です」
前菜? あ、ランチには前菜がつくんだ。各テーブルに置いてあったのは、これだったのですね。それにしても、その量が半端じゃない。立派な1品です。
これを見て、なんか飲まなきゃと思いましたね。
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で、ドリンクリストを見ると、これがまたすごい品揃え。
スペインワインが、赤・白・カバ・シェリーと、それぞれ6〜10種類ずつ並んでいるのです。グラスワインとして飲めるのは限られていますが、うれしくなって、白ワインをチョイスしました。
アルトス・デ・スエニョ(グラス880円)
品種はビウラ100%。フルーティーでさわやかな口当たり。いいですね〜、すごく気に入りました。

前菜は、グリルしたかぶのサラダと、カリフラワーと揚げさつまいものマリネ。他のテーブルにはにんじんサラダなどもありましたので、そのときにある冷製野菜料理を適当に盛り合わせるのでしょう。どれも野菜本来の味を生かしてあって、ほどよい味加減でワインにも良く合いました。なんといっても、野菜がたくさん食べられるというのがいいですね。
そうこうするうちに、メインがやってきました。
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大皿に、ミニパエリアと、かつおの煮込みピペラードと、トルティージャが乗っています。パエリアは、カスエラに入ってきました。パエリア鍋じゃないから言うわけではないですが、ん〜、これはパエリア風米料理であって、パエリアではないですね。

というのも、別に炊いたらしいサフランライスを器に入れ、具を載せて加熱したようなものだったからです。あっさりと仕上げてあり、メインを引き立てるご飯ものとして捉えるならば、悪くはないので、そのあたりを計算しての1品なのでしょうか。
パエリアコースのパエリアは、たぶん、ちゃんとパエリア鍋で炊きあげるんだと思います。
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「かつおの煮込みピペラード」は、トマトソースがさらっとしている割に、味はしっかりついていて、魚の煮込みにありがちなパサパサ感や臭みがなく、いい感じ。一度、表面をソテーしてから煮込んでいるのかな、おいしかったです。
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しかし、付け合わせのように添えてあるトルティージャ(スペイン風オムレツ)は、ん〜〜どうでしょう。まるで栗むし羊羹の栗をじゃがいもにしたようなもので、なんというのかこれもトルティージャ風どまりです。惜しいなあ。セットの1品として考えれば、許容範囲ですけれど。

と、コーヒーをすすりながら勝手に「わたしがミシュラン調査員だったなら」の妄想を描いて、ランチコースを終えました。
ま、パエリアとトルティージャに関しては辛口になってしまいましたが、全体的に見て、980円でこれだけのものが食べられれば上等じゃないでしょうかね。なんといってもボリュームたっぷりの前菜と、おいしいスペインワインが飲めるのですから。
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で、後日。
また行っちゃったんですよ。
今度は4時頃のティータイムで、2〜3組のお客さんがいる程度です。この時間帯でもランチを注文することはできるのですが(ランチタイムは5時まで)、夕食が控えているので、チョコラテ・コン・チュロスをいただくことにしました。コーヒーがついて、780円です。

実は、本場のチュロスは食べたことがなくてね、比較のしようがないのですが、このチョコレートフォンデュのようなセットを見たら、期待しちゃうじゃないですか。
下の固形燃料に火をつけてくれて、チョコラテを温め、ムード満点です。
というのか、こういうのは初めて見ましたね。スペインのチュレリアでもこんな風にして食べるのでしょうか。
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あつあつのチョコレートソースをつけて、
いっただっきま〜す。
うん、うまい! ・・・そして、あまい!(笑)

シナモンがきいて、砂糖もしっかりまぶしてある上に、チョコレートですよ。コーヒーがあってよかったです。救われる思いでブラックコーヒーをすすります。中はもちっとしているのに、外はふわっ。おいしいんだけれど、チュロスってこんなに甘いもの? 量もちょっと多いので、2人で分け合うくらいがいいような気がしました。わたしはね。

というわけで、ランチとチュロスを味わったので、次は夜ですね。東京駅直結なので、今後もわりと気軽に寄れそうです。雨がふっていても関係ないし。

働き蜂さん、帰りに一杯、蜂の巣バルでいかがでしょう?
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追記
ランチはスペイン料理ではなくなったようです。週替わりランチの他は、ハンバーグランチ、パスタランチ、カレーランチ、オムライスランチで、ランチタイムは11時から15時まで。(土・日・祝日は16時まで)(2008.10.24)

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by kimamaspain | 2007-12-10 13:28 | レストラン