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奈良・富雄にあるモードスパニッシュレストラン「アコルドゥ」。
2009年11月にディナーのショートコース(6品)に感激し またいつか奈良に行くことがあったら、 今度はフルコース(10品)「クロロフィリア」に挑戦しようと 思っていた矢先、また奈良行きのチャンスが巡ってきました。 ラッキー!今度こそ。 ・2009年11月の「アコルドゥ」グルメレポートはこちら。 念願のディナー「クロロフィリア(10品)」をご紹介しますね。 ![]() 今回もテラス席ですが、まだ他のお客様がいらっしゃらないうちに レストラン内をちょこっと撮影させていただきました。 アールヌーボー調のガラスが美しい。 ここでパーティーなんかやったら、最高ですね。 ![]() ![]() ![]() さて、席について「クロロフィリア」のはじまりです。 ![]() マルコナ・アーモンドのアホ・ブランコ ダウロ・オイル 以前いただいたアホ・ブランコ(白いアーモンドスープ)は 液体でしたが、今回はムースのようなクリーム状です。 上にのっているのは、ペドロヒメネスのジェル。 アーモンドはマルコナ種、オリーブオイルは最高級のダウロ。 素材の味を活かしたアレンジに、さすが〜!と感嘆しつつも 好みで言えば、単純にスープのほうが嬉しかったりして。 ![]() 潰した芋と“炭”チョリソー風味の玉葱と農家産の半熟卵 これは傑作。上下の黒い紙状のものも食べられます。 黒い紙は自家製で、竹炭パウダーをポテトに混ぜてシート状に伸ばし 焼いたものだそう。これがパリパリしておいしいの。 ポテトと半熟卵もねっとりといい具合です。 ![]() スペイン、イタリアのオイル ヒマラヤの塩 ショートコースでは2種類だったオイルが、フルでは4種類です。 左のクリーム状のものは、発酵バターとオイルをまぜたものです。 これ、いいですね、バターとオリーブオイルのいいとこどり。 さっそく真似したい。パンもおいしい。 ![]() フォアグラのテリーヌ 小芋とウニ バニラオイルと酵母の泡 このテリーヌは最高です。このときのワインは白だったのだけど、 ああ、赤が欲しいと思ってしまいました。 小芋とウニという意外な組み合わせもしっくりと馴染んでいます。 量もちょうどいい。ただ、テリーヌの力強い味の印象が強くて バニラオイルと酵母の泡の繊細さを感じる暇がなかった・・・。 わが味覚の未熟さを呪う。 ![]() 根の香りとアブラナ科の小さな世界 ビーツの赤いヴェールと吉野の野鹿のコンソメ これは器からして、驚かせてくれます。 どのお料理にも言えるのだけれど、温かな料理は器も温かく 冷たい料理は冷たくしてあって、このガラスの器はじんわり温かい。 器のふちをてのひらで包むと、ホッカイロのような温かさ。 器の中は空洞で洗うのが大変そう?などと思ってしまいますが 頂くときに、そんなことを考えていてはいけませんね。 この宙に浮いたように見える赤い世界に注目です。 ビーツの赤を活かしたヴェールは寒天で作っているそうで その下にはまるっこい蕪や菜の花や何かぷちぷちしたものが 宝石のようにころころと入っています。 そこに野鹿のコンソメを注いでくれます。 熱いスープなのにヴェールは溶けません。 確かに根菜の香りがするし、菜の花の小花がアクセントになって 上品な早春の味が口いっぱいに広がります。見事ですね。 器と色にとらわれて、味わうのを忘れてしまいそうな一品でした。 ![]() 白子とあおさ レモングラスのインフュージョン ある海の香り 今回のコースのなかで一番のお気に入りです。 白子を覆っているのはパリパリに揚げたあおさのフリット。 クリーミーな白子とあおさ海苔の天ぷらの組み合わせが素晴らしい。 レモングラスのさわやかなスープには、生姜かなにか オリエンタルな風味もあってなんだろうと思ったら、 トムヤンクンの調味料が入っているとのこと。いやあ凝ってます。 トッピングのあられとねぎもいいアクセント。 あと2〜3個食べたいくらいでした。 ![]() 甘辛い魚 煮魚のイメージ 牛蒡 青菜 生姜の泡 煮魚といえば煮魚だけど、照り焼き風でもあり、おもしろい。 魚はほうぼう。前回も思ったのだけれど、魚にしろ肉にしろ、 火の入れ具合がいいんですよね。そして余計な雑味がない。 下処理をきちんとして、素材の良さを引き立てるよう 丁寧に調理をされてることがわかる一品でした。 ![]() コラーゲンのリゾット ハモン・イベリコのクリスピー これは好き嫌いのわかれる料理でしょうね。 ちなみにわたしは、苦手なほう。 豚足や牛テールの煮込みなどが入ったリゾットで、 コラーゲンたっぷりなのはわかるのですが、 ややしつこさが目立って、ううう。 お米の仕上がりは抜群なんですけどね、ううう。 ![]() 牛頬肉の30時間火入れと炭火焼野菜の涙“ひとり静か” 月桂樹と世界の胡椒ミックス 「マダカスカル、テリチェリ、サラクワ、キュベベ、タスマニア、 ジャマイカ、マラバー、グリーン、ピンク、山椒」 コラーゲンのリゾットの印象をひきずったまま、こちらの料理に。 30時間の火入れだけあってやわらかく、牛にしては上品なお味。 炭火焼き野菜(タマネギなど)から抽出したコンソメのソースが コクがあるのにくどくない。 胡椒と塩でさっぱりといただけるのですが、なんせリゾットの続きの 雰囲気が漂って、こちらの気分がのらない。ごめんなさい。 ネーミングが素敵なのにねえ。(涙) ステーキとかカツとか、ガツンと方向転換できるものだったら 嬉しかったのだけど、まあ、好みの問題ですからね。 ![]() スペイン 羊たちのチーズ バスクのチーズ「イディアサバル」とメンブリージョ。 胡桃を食べてしまってから、撮影していなかったと気付きました。 盛りつけのバランスが崩れていますが、まあ、こんな感じ。 どのお料理も、メインとソースやつけあわせ、器と料理が、 絶妙のバランスで成り立っているんですよね。 盛りつけ、配置の美しさにうっとりです。 チーズは羊乳のくせがなく甘みがあっておいしい。 ![]() ピスタチオカスタードと粉 乾いた雪 切なさのコーヒークリーム 底にピスタチオカスタード、その上にコーヒークリーム、 一番上がメレンゲでできた「乾いた雪」です。 コーヒークリームは時間とともにしゅわしゅわと小さくなっていくので 急いで食べなくてはいけません。ほんま切ないなあ。 乾いた雪はパリパリで、それを崩しながらいただきました。 カスタードは、ピスタチオ味じゃないほうが好きなのだけれど でも、これがこだわりなのかもしれませんね。 ![]() ![]() カカオ/スターアニス/メントール 寄せる波、岩場と砂。塩の香りと波の音 普遍的で永遠のもの 最後のデザートは、詩的で哲学的でやや難解です。 目の前でスターアニスのシロップを注いでくれるのですが、 それがまるで波打ち際に寄せる波のよう。 波に触れた砂(カカオ?)は次第に広がっていき 時がゆったりと流れ、ミント味のアイスを味わいながら 静かにディナーの余韻に浸ります。 岩に見立てた固形は、何をコーティングしているのかわかりませんが 本物そっくりです。中身はマシュマロとフィナンシエ。 中島シェフはスペイン「ムガリツ」でこのデザートに出合い、 心をわしづかみにされたそうで、この世界観がアコルドゥの 原点なんですね。 前回の「月面の月、スミレの海」でもそうだったけど、 繊細な味の饗宴がお皿の上で繰り広げられて、ほんとうっとりでした。 ![]() 飲み物は、食中、ビッチーカタラン(ほんのり塩味の発泡水)、 シェリー(フィノ)、ワインの白・赤をグラスでいただきました。 最後に、コーヒー、紅茶、ハーブティーから選べ、 わたしは今回もハーブティをチョイス。 フレッシュハーブの調合がとてもいいのです。 クロロフィリア(10品)は、ただ舌で味わうだけでなく 五感をフルに活用して愉しむ、パーソナル劇場型ディナー。 (勝手に名付けちゃいました!) どれだけその世界が堪能できるかは、人それぞれの感性に ゆだねられているため、半分試されてるようでもあります。 うう、ただのミーハー食いしん坊ってのが、バレバレやねえ。 とはいえ、今回もまた既成の概念を打ち破り、 驚きと感動の心揺さぶる料理の数々であったことは確かです。 地元に愛され、食通をも唸らせるモードスパニッシュレストラン。 次はどんな世界を見せてくれるのでしょう。また行きますぞい! 気軽に愉しむにはランチ アコルドゥの世界観を堪能するにはディナーがおすすめです。 <参考リンク> ・「アコルドゥ」サイト ・6品コースをいただいたときのグルメレポート ・おでかけスペイン料理レストラン&スペインバル ■当記事のコメントは「A.diary ほっと一息おうちバル」ブログへお願いします。 < 前のページ次のページ >
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